高齢者よ、もう一度立ち上がる力を!

高連協共同代表
樋口恵子

 東日本を襲った大地震、津波、原発事故のトリプルパンチ。亡くなられた方々にお悔やみを、被災された方々に心からお見舞いを申し上げます。
 何十年にわたって営々と積み上げてきた日本が、一挙に壊滅し、回復の目途も立たない現実が、日々新たになっています。
 今回の大災害で、大勢のお年寄りが亡くなりました。特養・老健・グループホームなど高齢者施設も、数多く被災しています。避難先で、亡くなられているかのように目をつぶっておられる高齢者、ご自身も被災者だというのにかいがいしく働く介護・医療職員には感謝感激、頭が下がります。
 一方、テレビ画面などに登場する姿が、力弱い高齢者、健気に支える若者というパターンが多くてちょっと気になります。
 やっと電話が通じるようになった被害4日目、わたしたち「高齢社会をよくする女性の会」の主なグループに連絡が取れました。親族の安否未確認という方もいましたが、とにかく無事の様子。その中で会員は、日常の活動を粛々とすすめていました。
 被害の大きかった仙台市の「あかねグループ」。365日のうち正月三が日を除く毎日、配食サービスをしていますが、ガス・電気が止まる中、たった一日休んだだけで配食を続けています。ガスがないので、一斗缶を切ってところどころに穴をあけ、薪を燃やしてご飯を炊き、ガソリンがなくて車が使えないので自転車での配食です。サービスを受ける方の多くは一人暮らしのお年寄り。自転車で届けるほうも多くは60代。70代もいます。元気に健気に人間の命を支える高齢女性(もちろん男性も!)の姿を、もっと伝えてほしいと思っています。
 それにしても、千年に一度という大災害。幼い頃未曾有の大戦争に出合った高齢者の皆様。私たちは長い命に恵まれた分だけ、昔の人よりもさらに大きい復元力が必要です。挫折から立ち上がり、希望を持って生きる力です。この力を若い世代に点火してつなぐ──その役割を皆様とともに果たしていきましょう。

カテゴリー: お知らせ パーマリンク

コメントは停止中です。